今月12日、13日と2日続けて教育テレビの福祉ネットワークというテレビ番組で「統合失調症」に関することが放映されていました(19日20日と再放送があります)。12日は薬やリハビリついて、13日は学校における精神疾患の教育についてでした。薬については今後も新しい薬が開発されていくでしょうし、リハビリも認知行動療法やSST、家族心理教育などエビデンスの高いものが全国的に行われていき再発や再入院などが減少していくのだと思います。精神疾患の学校教育については、そういった取り組みをしていることは雑誌などでは見たことがありましたが、実際の授業の様子を見ることができて興味深かったです。
症状出現から初回治療開始までの期間をDUP (Duration of Untreated Psychosis:精神病未治療期間)と呼び、この期間が長いほど回復をしていくうえで困難を抱えることが多くなり、逆に短くすることで良好な予後が得られる可能性があるそうです。この未治療期間を短くするための取り組みとして学校における啓発活動は意義のあることだと思います。ある製薬会社も精神疾患を理解するための授業プログラムを開発し普及に取り組んでいます。こういった取り組みが全国的に行われ普及することで公的に整備され、若い人たちが早い段階で支援や治療が開始することができ軽症化につながるのだと思います。
いつかこういった取り組みに支援者だけでなく利用者の方と一緒に取り組むことができればいいなあと思いました。